【体験談】留学先でホームシックになった時のちょっと変わった乗り越え方・克服法

こんばんは。この記事は月曜日の夜に書いているので、こんばんはです。

ただ、この記事にいらっしゃったということは皆さん、少なからず少し元気がなく、この記事を見てるのは夜や深夜なんじゃないかななんて思って書いています。

この記事では、自分が体験したホームシック?のような体験とそれをどのように乗り越えたかについて書いています。様々なホームシックのあり方があり、一般的な記事に書いてある原因や対処法見たんだけどなんか違うなとか思っている人に見てもらえれば幸いです。

ただ、あくまで僕の体験ベースですので、こんな感じで過去の留学体験者はホームシックを乗り切ったんだなと思ってもらえれば幸いです。

目次はこんな感じになっています。

1、私のホームシック症状

まず、私がどんなホームシックの症状になっていたかをお伝えした方がいいと思っています。私がここで言っているホームシックとは一般的なホームシックの症状とは違うからです。

私の場合、ホーム≒家族に会いたいなーという感じではありませんでした。もちろん家族には一定の頻度で連絡は取っていましたが、それは自分がホームシックなっているからしたいというよりは日本から送り出してくれた家族に心配をかけないようにというためでした。

では、どんな症状であったかというと、少し燃え尽き症候群に似た感覚になっていました。私は留学を大学1年生の時から望んでおり、ついに修士2年生の夏のタイミングで留学することができました。それまで、英語の勉強、奨学金の応募、普段の学校課題、応募プロセス、様々なことを留学がしたいという思いで行ってきました。

しかし、いざ留学してみるとその期待値と現実のギャップになんとなく、「こんなもんか」と思ってしまう自分もいました。つまり、『留学すること』が目的化していたところもあり、留学で成し遂げたい目的が見失っていたということです。そのギャップからか、あまりやる気が起きず、留学先で2、3日引きこもる何てことがありました。

日本に強く帰りたいと思うわけではないんだけど、留学先で行動欲があまり湧かない。それが私のホームシック?の体験、症状でした。

2、対処法その1ー外で思いっきり体を動かしてみるー

では、その症状をどのように乗り越えたのかを2つお伝えしたいと思います。まずはベタな方から。僕のような、引きこもりホームシックの場合、そもそも日に当たるという時間や運動する時間が日本にいるときと比べ短くなっていました。

更に僕場合、留学先が北欧で曇りの日も多く、日照時間が短いという環境の中で過ごしていたので、運動時や太陽に当たったときに出されるセロトニン(幸せホルモンなんてよく言われる)やそのセロトニンを働きを助ける働きがあるビタミンDが明らかにうまく分泌できていなかったと思います。改めて太陽のありがたさを実感した経験となりましたね。

国立環境研究所のある研究によると、両手・顔を晴天日の太陽光に露出したと仮定した場合、紫外線の弱い冬の12月の正午では、那覇で8分、つくばでは22分の日光浴で必要量のビタミンDを生成することができるものの、緯度の高い札幌では、つくばの3倍以上の76分日光浴をしないと必要量のビタミンDを生成しないことが判明しているそうです。ソースはこちら

やはり、適度に外に出て、軽くでも運動をすることのが心の安定にも大切なようですね。

因みにセロトニンを働きを助ける働きがあるビタミンDは食物やサプリで補えるものです。冬の北欧ではサプリを愛用している人も多いようなので、もし日射関係で問題があるなと感じている人は購入を検討してみてはいかがでしょうか?

3、対処法その2ー風立ちぬを見るー

対処法のその1は他の記事で見たようなものであったかもしれません。しかし、運動が苦手だったり、そこに原因がないなと思う方は是非、映画や小説、漫画などの文学作品に触れてみるのをお勧めします。そこには生きるためのヒントや困難を乗り越えるためのヒントが載っていますから。私が実際に留学中に初めて見て、元気をもらった作品を2つ紹介します。

まずは、ジブリ作品の『風立ちぬ』からです。この物語は実在したある方がベースになった作品です。その方とは堀越次郎という飛行機設計者です。彼は戦時中の日本において、格闘性能にすぐれた飛行機、いわゆるゼロ戦を設計した飛行機設計者として有名ですが、この物語は関東大震災、不況、戦争という厳しい時代を背景に描かれます。

物語でも彼と彼の親友が海外視察に行く場面もあり、当時の日本に問題意識を燃やしながらも精一杯生きようとする彼の姿におこがましいかもしれませんが、少し留学している自分の姿を重ねてしまいます。彼の生き様に心打たれ、彼のように精一杯生きたいと思える作品になっています。

特に感動した文章を3つ残しておきます。

1、「飛行機は戦争の道具でも、商売の手立てでもない、飛行機は美しい夢だ」

彼の時代背景に依存しない純粋に自分の夢を追う姿には心打たれました。

2、「風が立つ、生きようと試みなければならない」

これはフランスの詩人・ヴァレリーの詩の一節です。「風立ちぬ」というタイトルもここからきています。原文は「Le vent se lève lève, il faut tenter de vivre」だそうで、翻訳の仕方にはいろいろ議論ががあるようですが、前向きにしてくれる言葉です。

3、「次郎、今回の技術導入でユンカース社にどれだけ金を払うか知ってるか。日本中の貧しい子供たちに天丼とシベリヤを毎日食わせてもおつりが来る金額だ。それでも俺は与えられたチャンスは無駄にしない」

二郎の同僚・本庄のセリフです。二郎は会社からの帰り道、ひもじそうな子供にお菓子をあげようとしますが、子供は彼の手を振り切って逃げてしまいます。そのことを本庄に話すと、本庄はこの言葉を投げかけます。現状の貧しい日本を知っていながら、それを変えるにはと必死にもがく彼なりの覚悟が見て取れます。

因みにこっちにきて驚いたのが、フィンランドではネットフリックスでジブリ作品が見れてしまうということです。日本では見られないと記憶していますので、これを機に見てない人も、もう一度見たいと思う人もぜひ確認してみてください。

3、対処法その3ー「BEASTARS(ビースターズ)」を読むー

最後にこっちにきて、読み始めた漫画の「BEASTARS(ビースターズ)」を紹介したいと思います。この作品では擬人化された肉食獣と草食獣が生活・共存をする世界を舞台に、全寮制の学校「チェリートン学園」へ通う動物たちの葛藤が描かれています。「マンガ大賞2018」にも選ばれ、ネットフリックスがアニメ化し、YOASOBIがそのオープニングソング「怪物」とエンディングソング「優しい流星」を歌うという話題っぷりです。メインに描かれるのは主人公は灰色狼のレゴシというキャラクターで彼はとあるウサギに恋をします。その恋が純情な恋愛感情なのか、それとも食肉本能から来るものなのか、様々な種族の大人に出会い、時に社会にのまれ、考えるストーリーになっています。

留学に来て、様々な人種の人と接する機会が多い時間、このマンガはとても示唆に富む、ストーリーや言葉を与えてくれます。ほんの一部ですが、紹介したいと思います。

主人公(レゴシ)の言葉

「俺が… オオカミが強いってことに希望はないからでもあなた(草食動物)は違うあなたが強いことには大きな意味がある。」

「持って生まれたものなんて…何の自信にもならないんです。オオカミの肉体よりも自分が見てきたもの 感じたものの方がずっと心強くて自信になる。」

主人公が恋するウサギ(ハル)の言葉

「常に死と隣り合わせの動物の気持ちなんて知りもしないくせに」

草食動物と肉食動物を束ねる生徒会長的なシカ(ルイ)

「この世界はとても複雑ですみんなが何かを隠し我慢し色々なせめぎあいの中で精一杯生きている。

ただ、その姿に確かな信念があるならばそいつには必ず光が当たるべきでしょう。」

このマンガの良いところは主人公だけにフォーカスすることなく、様々な視点から社会が見られるという点です。動物を擬人化した世界ですが、その社会問題は現代社会へのオマージュが見て取れます。そのような世界で精一杯生きる、登場人物の姿に心打たれる作品になっています。

4、最後に

以上、少し変わった方法だったかもしれませんが、ホームシックになった時にはお勧めできる方法ですので、ぜひ試してみてください。また、今回は具体的な作品をしてしましたが、自分のお気に入りの作品を再度見返す、探すというのも方法だと思います。自分だけのお気に入りを見つけて、ホームシックがあったからこそ、この作品の奥深さを知ったと思えるようになる日が来るといいですね。

最後まで、読んでいただきありがとうございました。

About the author

衣食住、旅人本に興味がある。アウトプットメインですが読んでいただければありがたいです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。