この記事ではフィンランドなどの北欧諸国で見かける黒い食べ物?、サルミアッキを紹介していきます。最近ではヒロアカでも紹介されて話題になっているみたいですね。北欧諸国ではおいしいとされる一方、その独特な味が話題になるサルミアッキですが、そもそも一体どんなものなのでしょうか?
どんな味がして、何からできているのか、サルミアッキ味の食べ物ってどんなものがあるの?その歴史なんかも紹介できればと思います。面白いCMも紹介していますので、よかったらご覧ください。
目次は以下の通りです。
1、そもそもサルミアッキ(Salmiakki)って何?
サルミアッキとは塩化アンモニウムとリコリスという薬草を原材料として調合した食品です。
サルミアックはフィンランド語やオランダ語などで塩化アンモニウムのことを指し、食品のみならず、様々な味付けのための調味料的な役割もします。
それでは、一体塩化アンモニウムとはどんな味がするのか、そこに迫っていきます。
2、サルミアッキ(Salmiakki)、おいしい?タイヤ?どんな味??
北欧諸国ではおいしいとされるサルミアッキですが、その味はかなり独特です。まず、塩化アンモニウムによる強い塩味とアンモニア臭が口を多います。その後に、リコリスの独特のハーブの香りが後味に付け足されます。天然では、ダイオウイカなど一部のイカの仲間が浮力を得るために塩化アンモニウムを体内に保有している場合があり、特定のイカにある“えぐみ”はこの塩化アンモニウムのせいです。つまり、食べたことない人もイカの“えぐみ”を何十倍にして、ハーブを加えた味と考えてもらってもいいかもです。
個人的には思い出すだけで、吐き気がする味です笑
百聞は一見にしかず、この面白いCMを見てもらうともう少し理解してもらえるかなと思います。
salmiakki cmと調べると面白い動画が出ていますので、調べてみてください。
CMはサルミアッキ味のアイスのCMですが、面白いところは前半部分ではアジアの方であったり、サルミアッキを常食しない地域の人にアイスを食べてもらっています。後半ではサルミアッキを常食している北欧地域の人にアイスを食べてもらっています。
彼らが一体どんな反応をするのかご注目!
動画、いかがだったでしょうか?このように意見が大きく2つに分かれるのが、サルミアッキの特徴です。
おいしい!病みつきになる!という人がいる一方でもう絶対食べたくない、タイヤの味がすると酷評する人もいます。私は残念ながら後者でした。日本食で例えると納豆のようなイメージでしょうか?好き嫌いがはっきり分かれ、外国人が苦手にする食べ物、そんなイメージをしてもらえればと思います。
私は留学生のコミュニティーでパーティーや飲み会をすることが多く、サルミアッキはトランプやゲームで負けた人がサルミアッキ味のお酒を飲む罰ゲーム的なものとして機能していました笑 しかも度数33%、、、
しかし、そんな罰ゲームに使われてしまうサルミアッキも歴史を辿ると面白いところが見えてきます。
次にその歴史を見ていきましょう。
3、サルミアッキの歴史
先にも述べたようにサルミアッキの原材料は塩化アンモニウムとリコリスという薬草です。そして、塩アンモニア(塩化アンモニウム)は去痰作用があるため、歴史を遡ると、サルミアッキは咳止め薬として使われていた歴史があるそうです。 フィンランドの作家ユッカ・アンナラは、塩味の甘草の起源は、独自の咳止め薬を製造していた薬局店にあると推測しています。 塩化アンモニウムと甘草を組み合わせて塩味の甘草がいつどこで作られたのかは不明だそうですが、1930年代にはフィンランド、ノルウェー、デンマーク、スウェーデン、オランダでのど飴として製造されていたようです。
このように薬としての機能もあるサルミアッキ、現代においてもフィンランドでは薬局で売られています。
個人的には薬局に売られているサルミアッキの方が食べやすい印象を受けました。サルミアッキの純度が高いのか、雑味が少ない印象でした。確定的な原因はよくわかりません(プラシーボかも笑)が、フィンランドの薬局に売られているものは一応食べられる、味の癖が強い飴として認識できました。サルミアッキに心折れた人もよければ試して見てください。
4、最後に
以上、サルミアッキの原材料から使用用途、味の説明、そして歴史まで様々な側面を見ていきました。最近ではIKEA内の店舗なんかでも買えるようになっているようですので、家具を見たついでに、面白い体験をしてみるのも良いのではないでしょうか?IKEAに行く機会がないよって人もアマゾンで購入できるようなので、是非そちらもチェックしてみてはどうでしょうか?
ではでは!最後まで読んでいただきありがとうございました。