Moi!
この記事では、フィンランドのアアルト大学に留学していたブログ主がフィンランドに関連するオススメ書籍について紹介している記事です。
この記事を読めば、フィンランドの雰囲気やフィンランド人の価値観がわかる本を知る事ができますので、フィンランドについて興味あるという方はご覧ください!
早速ですが、ウダウダ言ってないで、オススメ紹介に移っていきましょう。
目次
0、いきなりまとめ笑 オススメ書籍一覧
いきなりでなんですが、時間のないという人向けにこれからオススメする書籍を一覧にまとめてみました。
時間があまりないという方はこの一覧を見た後、興味ある本の箇所に移動していただければと思います。
以下が私がオススメする本の一覧になります。
1、カレワラ (歴史)フィンランドの国民的叙事詩、つまりフィンランド版古事記
2、世界一しあわせなフィンランド人は、幸福を追い求めない (フィンランド的価値観)
3、フィンランドの幸せのメソッド SISU(シス) (フィンランド的価値観)
4、フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか (フィンランド的価値観)
5、物語 フィンランドの歴史 北欧先進国「バルト海の乙女」の800年 (歴史)
6、フィンランド人が教えるほんとうのシンプル (フィンランド的価値観)
7、「わたしのマトカ」(旅行随筆) 女優、片桐はいりの随筆
8、週末フィンランド〜ちょっと疲れたら一番近いヨーロッパへ〜(旅行随筆)
9、競争やめたら学力世界一ーフィンランド教育の成功 (教育)
10、フィンランドの教育はなぜ世界一なのか (教育)
この順番で、以上の本を紹介していきたいと思います。
最初は歴史系やフィンランド人の価値観にスポットを当てた本を紹介することでフィンランドやフィンランド人の根底にある雰囲気をなんとなく感じていただけると嬉しいです。
次に観光系、教育系の本を紹介しますので、特にそれらのトピックに興味があるよって人は読み飛ばしてもらってもいいかなと思います。
では、次にそれぞれの説明に入っていきます。
1、カレワラ
カレワラはご存知の方も多いかと思いますが、フィンランドの国民的叙事詩、つまりフィンランド版古事記になります。
しかし、フィンランドの歴史は他のヨーロッパ諸国や日本と比べるとそこまで、古くはないので、この本が出版されたのも1835年と古事記とかと比べると比較的歴史が浅いものです。
ただ、フィンランドは1917年にロシア帝国からの独立するのですが、その独立の際、この本が団結心を生み、多大な影響を与えたとされています。カレワラという名称も「カレワという部族の勇士たちの地」の意味でどこか、第二次世界大戦の時に日本の天皇崇拝が高まったのと似た現象が見て取れますよね!
そんな、フィンランドの古典的物語が集められた本になっています。
岩波文庫のものは学術的な少し難しい表記も多いので、よりわかりやすく理解したいという方には以下の岩波少年文庫のものもオススメです!
2、世界一しあわせなフィンランド人は、幸福を追い求めない
最近、フィンランド で話題になっている哲学者によって書かれた本です。
英語でのタイトルは日本語タイトルとは少し異なり、『A woderful life: Insights on Finding A Meaningful Existence』となっています。直訳すると『素晴らしい人生:意義のある存在を見つけるための洞察力』となります。
何が主題かと言われると、Meaningful Existence、意義ある存在、意義ある人生とは何かということが書かれている本だと思います。
その考察や論自体はとても面白いものでしたし、訳も非常にわかりやすく作られていました。
また、研究者が書いた本だけあって、その本の多くは引用元をしっかりと明記しています。
しっかり、北欧的価値観を学びたいよって人にはオススメできる本かなと思います。
この本に特化した記事も作成していますので、よければこちらもご覧ください。
3、フィンランドの幸せのメソッド SISU(シス)
SISUという言葉を皆さんご存知でしょうか?
SISUとはフィンランドの人々に古くから受け継がれる特別な精神力、厳しい状況で発揮されるしなやかな精神性、 勇敢であり続ける能力のことです。
いわば「フィンランド魂」ですね。
フィンランドはその地理的条件から、寒い地域で長い夜を耐え忍ぶという文化が発達しています。
だからこそ、このような言葉が文化的に発達しており、一応の日本語の説明はできるものの、それに完全に対応するような日本語はありません。
そんなSISUという言葉に着目しながらフィンランド的価値観、生活を説明してくれている本です。
4、フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか
この本も昨今の働き方改革が叫ばれる中で話題になっている本です。
働き方改革はある意味で生き方改革と言ってもいいのではないかと思います。つまり、フィンランド的価値観を学ことで、より良い働き方とは、上っ面だけの働き方改革にならないためには、を考えるためのヒントが詰まっている本だと思います。
個人的経験でも私は現地で建築学生をしていたのですが、現地の学生は夜遅くまで大学に残ることなく皆夕方ごろには勉強や研究を切り上げ、それぞれの時間を大切にしていました。
日本の建築学生や建築業界では深夜まで働くこと、徹夜をすることが美的とされる風潮がある(ある意味それは日本っ全体の風潮かもしれませんね)ので、このような価値観に触れらる事で、新しい価値観に触れられると思います。
5、物語 フィンランドの歴史 北欧先進国「バルト海の乙女」の800年
フィンランドの歴史入門書というイメージです。
タイトルの通り、単に歴史的事実を述べる教科書のような語り口ではなく、物語的に書かれている本です。
歴史とは人々の営みの連続でできているんだなと実感しつつ、フィンランドの歴史を学べる本になっています。
6、フィンランド人が教えるほんとうのシンプル
最近、ミニマリズムやものを持たずに生きるという価値観が浸透し始めていますよね。
この本はそんなミニマリズムや「持たない」ということをファッションとして楽しむための入門書、ではありません。
というよりもフィンランド人は単にものをあまり買わない、今あるものを大切にするという価値観があります。
そんな、見せかけ、あるいは心ないシンプルではなく、どこかほっこりとするようなシンプルを紹介してくれる本になってます。
7、「わたしのマトカ」(旅行随筆)
個性派女優とし有名な片桐はいりさんが書き下ろした、旅行随筆です。
片桐はいりさん映画の撮影でフィンランドに一カ月滞在した際に書かれた本でフィンランド。
暖かくもシャイなフィンランド人との出会いを綴った本になっています。
女優としてのスタイルが出るのか、その書き綴り方もかなり特徴的で引き込まれてしまう随筆になっています。
また、片桐はいりさんは『グアテマラの弟』『もぎりよ今夜も有難う』など、この他にもたくさんの個性的な旅行随筆を書いています。
どの随筆も一癖あるづづり方で片桐ワールドを楽しめます。
全ての本はKIndle unlimited に登録していれば無料に読める本になっていますので、よければ以下のリンクもチェックしてみてください!
Kindle Unlimited (キンドルアンリミテッド)へのリンクはこちらから!
8、週末フィンランド〜ちょっと疲れたら一番近いヨーロッパへ〜(旅行随筆)
フィンランドって実は日本から一番近いヨーロッパなんです。その理由は地球は丸いので、北極近くの高緯度を飛ぶときは実際の距離はかなり近くなるんです。
だから、フィンランドを代表とするFInnairは日本や中国などの東アジア空路を開拓しようと奮闘しているようなのですが、それはさておき、そんなある意味、気軽にいけるフィンランドを短い時間でどのように楽しむか、そんなことがまとめられている本になっています。
コロナや仕事でなかなか旅行に行けないよって人にもフィンランドの文化や観光が分かりやすくビジュアル重視でギュッとまとめられているので、旅行気分を味わいたい人にもおすすめの記事になっています。
9、競争やめたら学力世界一 ーフィンランド教育の成功
フィンランドは教育先進国としても有名な国です。
その教育の特徴は競争主義ではなく生きる力を育むなど、日本の教育常識とは大きく異なります。
そんなフィンランドの教育事情がまとめられている本となっています。
10、フィンランドの教育はなぜ世界一なのか (教育)
最後に紹介するのが、こちらもフィンランドの教育系の本。
上の本との違いは正直なところそこまでありませんが、タウとるの通り、なぜ世界一なのか理由を考察しているのが、こちらの本で。どんな教育をしてるのかにフォーカスしているのが、『競争やめたら学力世界一 ーフィンランド教育の成功』になっているのかなというイメージです。
なので、すでにフィンランド教育というものがどういうものかある程度のイメージがあり、それがなぜ発達したのか知りたいという方にはオススメできる本になっているかなと思います。
番外編
フィンランドではないですが、北欧繋がりという事で僕が大好きな本も紹介したいと思います。
それは『あるノルウェーの大工の日記』という本です。
この本はタイトルの通り、とあるノルウェーの大工の仕事日記で,日々彼がどのように仕事に取り組んでいるのかが垣間見える作品になっています。
物語、日記はある家族の屋根裏のリフォームの依頼を受けたところから引き渡しまでが綴られており、彼の仕事観、ノルウェー の社会状況など時にシニカルに、時に実直に描かれている作品になっており、現地の様子が鮮やかに浮かぶ作品になっています。
最後に
以上、フィンランドの雰囲気やフィンランド人の価値観がわかる本を紹介してきました。
一言、フィンランドについて知ると言ってもその切り口は様々です。
歴史、価値観、文化、教育、様々な視点からフィンランドという国を知る事で、皆さんの価値観の幅が広がる事を祈っています!
最後まで、お読みいただきありがとうございました!
ではでは!