スウェーデン・ヨーテボリの観光名所17選 建築留学生が建築を中心に本気で紹介

1、はじめに

ヨーテボリはスウェーデン第2の都市であり、歴史はストックホルムと比べるとその歴史は浅いものの、最近では持続可能な都市として注目を集めるなど、その歴史を尊重し常に自己改革を続けている都市といっていいと思います。重厚な古い建物と現代的な都市計画が見事に融合しているこの都市での面白い建築をいくつか紹介したいと思います。建築やヨーテボリに興味があるよって人には面白い記事になるかなと思いますので、よければご覧ください。

因みに英語ではゴセンバーグ(Gothenburg)と呼ばれています。発音の難しい都市ですが、英語での発音ができれば問題ありません。

では、早速まいりましょう。

2、 Älvsborg fortress 1621

Älvsborg fortress - Sheet1
Älvsborg fortress ©www commons.wikimedia.org

16世期のヨーテボリの旧港湾都市は脆弱で、デンマーク帝国による絶え間ない侵略の試みに遭っていました。そこで1621年、アドルフ・グスタフスという人物によって、港を守るためにヨータエルフ川の河口近くに古い要塞が建てられました。その後、古い要塞は解体され、リヴァ・フィヨルドの島に移されたものが現在でも見ることができます。5つの開いた五角形の稜線を持つ明確な形態がこの建築の特徴です。

3、Kronhuset  1654

1654に軍服や装備を保管するために建てられたKronhusetは、現在グスタフ・アドルフ広場として知られる場所にあり、Kronhusbodarnaという複合施設の一部となっています。オランダ建築の影響を強く受けており、レンガの壁と銅屋根以外は、木造のバットレス構造でできています。6階建てであるにもかかわらず、1階には支柱がなく、機材や機械の移動に支障がないように設計されているのが特徴です。

4、City Hall 1672&1912

ヨーテボリ裁判所としても知られるこのユニークな建物は、1672年に完成しました。その後、スウェーデンの建築家グンナル・アスプルンドが1912年の増築コンペで優勝して作った、他にはない内装デザインが特徴的です。1934年になってからプロジェクトが進められ、1936年に完成しました。

内装

5、SkansenKronan & SkansenLejonet 1687 1700

SkansenKronan / SkansenLejonet - Sheet1
SkansenLejonet ©www.commons.wikimedia.org

カール11世の命により、Erik Dahlbergが設計したこの双子の塔は、17世紀後半からヨーテボリを見守ってきました。1687年、SkansenKronanより先にSkansenLejonetが完成しました。ライオンの装飾が施された屋根を持つ円形の建物は、Gullbergの丘の上に建っています。リゾースベルゲットの丘にあるSkansenKronanは、1700年に完成しました。非常に重厚な要塞ですが、その要塞にある23の大砲からはどれも一度も発射されたことがないそうです。

6、Gothenburg Synagogue 1855

ヨーテボリのシナゴーグは、ドイツ人建築家August Krügerの設計により、1855年1月1日に開館しました。当初のシナゴーグはDrottninggatanにありましたが、火災で消失した後、新しい建物は市内で最も狭い通りの1つに建てられました。その立地からも当時の情景が浮かんできます。

7、Gothenburg Central station 1858

ヨーテボリ中央駅は、スウェーデンで最も古い鉄道駅であり、現在も運用されています。1858年にAdolf Wilhelm Edelsvärdによって設計された旧駅舎は、20世紀にFolkeZettervalによって改修され、乗降客数の増加に対応するためのスペースが確保されました。その後の改修を経てなおも、美しい石造りの建物は現存しており、木の柱、ガラスの天井、そしてライムストーンの床といった20世紀初頭の改装で加えられたエレメントが美しく残っています。

8、Stora Teatern 1859

1859年にオープンしたStora Teaternは、ルネッサンス様式のBror Carl Malmbergの設計により、建てられました。1920年代には、オペラやミュージカルで知られるようになりました。現在では、コンサートやダンスパフォーマンスから演劇まで、あらゆるものを上演しています。

9、The Museum of Gothenburg 1861

ヨーテボリ博物館(スウェーデン語:Göteborgs stadsmuseum)は、スウェーデン西部のヨーテボリの中心部にある郷土史博物館です。1762年にスウェーデン東インド会社の事務所として建てられた東インド・ハウスの中にあります。1861年に市立博物館として使われ始めました。

ヴァイキング時代から現代までのヨーテボリと西スウェーデンの歴史が展示されています。スウェーデンと東インド会社に関する常設展示もあります。

10、Hagabadet 1876

1876年創業のネオロマンチックな銭湯で、入浴やヨガ、スパトリートメントを楽しむことができます。パーソナルトレーナーや大きなジムもあり、フィットネスやヨガのクラスは市内随一だそうです。

11、Feskekôrka 1896

英語ではThe Fish Churchと呼ばれ、ヨーテボリで最も有名な建築物の一つです。1872年から1896年の間、市の建築家であったVictor von Gegerfeltによって設計されました。当時からこの奇抜なデザインは地域の人々の注目を集め続けていました。そして、なぜ「魚の教会」と呼ばれているのかというと、ここでは港から直送された新鮮な魚介類を買うことができる市場だからなんです。

12、Masthuggskyrkan 1914

Masthuggskyrkan - Sheet2
Masthuggskyrkan ©commons.wikimedia.org

石と煉瓦でできた赤い屋根の教会は、1914年に建てられました。高さ60mの銅屋根の塔があり、隣接する丘からゴータエルブ川を見渡すことができます。

北欧建築のナショナル・ロマンスタイルで設計された外観と内装は、対照的なものとなっています。内装は白を基調とし、暖かみのある木製の丸天井と天井が特徴です。

13、Gothia Towers 1989&2001&2014

Gothia Towers - Sheet1
Gothia Towers ©www.booking.com

ヨーテボリにあるガラスの三重塔は、1200の客室と11のスイートルームからなる北欧最大のホテルです。リセベリ遊園地の向かいに位置し、総面積180万平方メートルの輝くタワーは、ホワイト・アルキテクター設計事務所によってデザインされました。1984年、2001年、2014年にそれぞれ竣工し、最後のタワーは高さ100メートルを誇ります。ガラスの橋で結ばれたこのタワーは、ヨーデポリでの最高の滞在先となることでしょう。

14、The Lipstick 1989

Lilla Bommen harbourにあるもうひとつの建物、The Lipstickは、高さ83mの高層ビルで、超ポストモダン的な形態が目を引きます。地元の人からはレゴハウスという名前でも知られています。ラルフ・アースキンの設計によるこのビルは、高さ86mで1989年に完成しました。最上階の展望台からは、街の素晴らしい景色を眺めることができるようです。

15、Gothenburg Opera House 1994

Lilla Bommen harbourにあるこのオペラハウスは、Jan Izikowitzという建築家が設計したもので、オペラの世界だけでなく、Gothenburg の特徴的なウォーターフロントにもインスピレーションを得てデザインしたと言われています。

そのポストモダン的な形態は他の伝統的なオペラハウスとは一線を画し、世界最高のオペラハウスのランキングでは37位にランクインしています。

16、Kuggen 2010

リンドホルメン・サイエンスパーク(Lindholmen Science Park)では、市内でも有数の現代建築とデザインを見ることができます。クーゲン(Kuggen)は、三角形の窓が特徴的な明るい曲線の建物で、Kuggenは歯車という意味だそうで、その名の通り、カラータイルの破片を組み合わせ、歯車のような外観を作り出しています。ヨーテボリ出身のGert Wingårdhが設計しました。

17、Sauna 2015

川の北側に位置するこのサウナは古いコンテナや船、クレーンが立ち並ぶFrihamnen地区にあります。この地区は、Jubileumsparkenと呼ばれる新しい開発によって一新されつつあります。ドイツの建築家集団Raumblagor Berlinが手がけたこのサウナは2015年にオープンし、1万本以上のリサイクルボトルで作られた更衣室や特徴的なトタンの外装など、そのほとんどがリサイクル素材で構成されています。

18、さいごに

以上、ヨーデポリの歴史的建築から現代建築まで見てきました。要塞都市から発展し、現在では環境的な都市に発展しつつあるヨーデポリの様子がお分かり頂けていれば、幸いです。

私のページでは他にも世界中の様々な都市の建築を紹介しています。

興味のある都市や行きたいなと思っている都市がありましたら、ホームの旅というタグからそれぞれの都市のページに飛べますので、そちらも是非ご覧ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

ではでは。

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衣食住、旅人本に興味がある。アウトプットメインですが読んでいただければありがたいです。

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