エターナルズ 登場キャラ・メンバーまとめー元ネタの神話や背景を考察ー

この記事では、2021年公開のMCU、マーベル作品、映画「エターナルズ」メインキャラクター、登場人物のまとめを行っています。

彼らがどのような能力や性格を持っているかはもちろん、なぜそのような能力が持っているのかを紐解く際に参考になる神話なども紹介し、この作品が一層楽しめるような記事にしています。

ネタバレ等はしていませんので、これからみる方も今後、より深い考察をした後にもう一度見たいという方にも楽しめるような記事になっていると思いますので、よければご覧ください。

では、早速見ていきましょう。

目次は以下のようになっています。

1、セルシ (SERSI)

(c)Marvel Studios 2021

まず、本作品の最も重要な登場人物と言って良い、セルシから見ていきましょう。本作のセルシの能力は、土を水に変えたり、ある物体を別の物体に変えることができる力です。そして、これはセルシという人物の由来になっている、Circe(日本語ではキルケー)というギリシャ神話の小さな女神であり魔女から来ていると考えられています。

Circeは主に『オデュッセイア』という物語に出てくる登場人物であり、薬草学や薬学の知識を持っている神とされています。人を動物に変身される能力を持っていて、オデュッセウスの部下を豚に変えるシーンが有名です。

また、Circe(日本語ではキルケー)は『オデュッセイア』の海神グラスゴウとスキュラの恋物語に登場する人物で、時に彼女は「秘薬を使う魔女」や「恐るべき女神」「髪麗しい女神」など女神と頻繁に呼ばれています。愛の(しかも不真面目な愛の)女神とされており、それが、エターナルズの作品に反映されているような、されていないような雰囲気で本作品は進んでいきます。

2、イカリス (IKARIS)

(c)Marvel Studios 2021

イクラスは本作品ではセルしと恋仲である、あった?という関係で描かれる、メンバーです。彼は飛行能力と目からレーザーを発射できる能力を持ち合わせています。

この飛行能力の由来となったのはギリシャ神話のイカルスとダイタロスの物語であると思われます。イカルス(イカルス)の翼という言葉で有名ですね。イカルスは神ではありませんが、偉大な発明家でありながら、クレタ島のミノス王に仕えていたダイダロスの息子です。

詳しくはこのページ(Tedのページに飛びます)に物語が簡易に載っていますが、ダイタロスはその発明能力をミノス王の意図とは違う形で発揮してしまい、とても塔の屋上に息子のイカルス投獄されてしまいます。しかし、天才発明家であったダイタロスは空から落ちてくる、鳥の羽毛と蝋を使って2対の動く翼を作ったのです。そして、イカルスとダイタロスは神話上で初めて飛行できた人間としてされています。

ダイダロスは、翼を支えているワックスが熱で溶けないように、イカルスが太陽に近づきすぎないように警告しました。しかし、イカルスはダイタロスの忠告を無視して太陽に向かってまっすぐ飛び、ワックスが溶けて落下して死んでしまいました。

このように少し危ない性格のイクラスがどのように本作品では描かれるのか、ぜひ注意して見てください。また、この物語のオマージュとなっているシーンもありますので、お見逃しなく!

3、セナ (THENA)

(c)Marvel Studios 2021

アンジェリーナジョリーが演じるセナは自分の想像した武器を自在に具現化できる能力を持つ美しい戦士として描かれます。テレパシー能力も持ち合わせ、誰よりも戦うことを愛し、熾烈な戦場のほうが平穏な場所よりも心が落ち着くという女性として描かれます。

その、戦い好きの性格は彼女の由来となるギリシャ神話の戦争の女神Athenaから来ているのかもしれません。アテナはその知恵と、ギリシャのアテネという都市の由来になったことでも知られており、戦争の女神というのだから、その戦闘能力でも有名です。ギリシャの神々の多くは短気なことで知られていますが、特にアテナは逆らうと怒りっぽくなることで有名で、それが本作で描かれるテーナの気性の揺れにどう影響してくるのかは見所です。

4、ギルガメッシュ (GILGAMESH)

(c)Marvel Studios 2021

そんな上記のような難しい性格のセナが唯一、心許すのが《エターナルズ》の中で最も力が強いギルガメッシュです。彼は同時にエターナルズの中でも特に優しい人物として知られており、人間たちにも親切で「エターナルズ」の良心的な存在でもある。

彼の名前の由来はギルガメシュ叙事詩』から来ていると考えられています。ギルガメシュ叙事詩』は、人類の文明史から発掘された最古の物語であり、その名を冠した主人公は、世界初のスーパーヒーローとも言えるかもしれません。ギルガメシュ叙事詩』は、人類の文明史から発掘された最古の物語であり、その名を冠した主人公は、世界初のスーパーヒーローと言えるでしょう。この物語は、驚異的な強さを持ったシュメールの戦士王ギルガメシュの物語です。神々は彼にエンキドゥという挑戦者を送り、ギルガメシュはエンキドゥと戦いました。しかし、決着はつかず、互いの力を認めた、二人は和解し、さらなる冒険をしていくことになるという物語です。

本筋とは全く関係のないところでの、ネタバレになってしまうのですが、エターナルズでは、エターナルズのメンバーの一人であるスプライトがギルガメシュに『ギルガメシュ叙事詩』をしているときに、このエンキドゥの話をしています。これはつまり、エターナルズの世界線でのマーベルの歴史のどこかに「本物」のエンキドゥがいた可能性が示唆されており、この第1作ではエンキドゥは出てきませんでしたが、もしかしたら今後出る可能性がある登場人物かもしれませんね。

5、エイジャック (AJAK)

(c)Marvel Studios 2021

あらゆる生命を治癒することができるエイジャックはエターナルズのリーダーです。

彼女の名前もギリシャ神話に由来しており、神ではなく、トロイア戦争で2番目に強い戦士となったエイジャックス王子が由来とされています。

ギリシャ神話の『イーリアス』に登場する多くの戦士たちは、たくさんの人を殺して称賛されていますが、エイジャックスは防衛のための戦士としてしか描かれていません。その物語がアジャクの癒しの力の由来であり、エターナルズを支えられる存在として描かれる理由なのかもしれません。

6、ファストス (PHASTOS)

(c)Marvel Studios 2021

《エターナルズ》の“頭脳”を担う知性派メンバーとして描かれるのがファストスです。発明の才能にも恵まれていて、自由に使用できる素材があれば、想像するものは武器であれ、道具であれ、何でも作り出すことができる能力を持っています。

この能力はPhastosの名前に由来する、ギリシャ神話の鍛冶屋と革新の神であるHephaestusから来ていると考えられます。ヘパエスタスは、人類に金属の扱い方を教え、人間の発明の裏で手柄を立てました。不思議な機械を設計し、操り、それを人間に伝えるという行為はまさに、劇中でファストスが行うことの一つです。

しかし、ギリシャ神話では、ヘパエスタスはしばしば醜く、愛せない存在として描かれているため、不遇の人生を送る象徴とされています。この設定も映画で引き継がれれてしまうのが、そうでないのかは見てからのお楽しみです。

7、スプライト (SPRITE)

(c)Marvel Studios 2021

スプライトは、まるで本物に見える幻影を生み出し、自分の姿を自由自在に変化させることのできる能力をもつ少女の姿をした登場人物です。

彼女の名前の由来はどの民俗学においても特定の女神ではありません。この名前は、妖精やピクシーなど、小さくていたずら好きなことで知られる神話や昔話の生物にちなんだものです。スプライトのイリュージョンを生み出す力は、そのような物語の中で一部の妖精が持っているトリッキーな力と一致していています。

8、ドルイグ (DRUIG)

(c)Marvel Studios 2021

ドルイグDruigには、特定の神話上の存在に対する明確な対応関係は今のところ見られていません。しかし、イギリスのフォークロア協会は、drac、dreag、drook、そして、ドラゴンの同義語として「druig」を挙げています。そのリストの詳細説明によると、ドルイグは「火と水、富……力のある男性の死と関連し、女性の死とは関連しない」とされています。つまり…男性への嫌悪あるいは憎悪を持つドラゴンという意味になります。この由来はマーベルのコミック版でははっきりと描かれ、ドルイグは特に火の力を持っていないにもかかわらず、「炎と悪夢の主」として知られています。映画版「エターナルズ」では「炎と悪夢の主」という設定は直接的にはありませんが、この名前の由来がどのような物語やシーンと関わってくるのか、来ないのかも見所と言えるでしょう。

9、マッカリ (MAKKARI)

(c)Marvel Studios 2021

マッカリは全宇宙の中で最速で移動できるメンバーとして描かれ、また好奇心旺盛な性格としても描かれ、宇宙のありとあらゆる空間を移動して好奇心赴くままに研究・調査を続け、幅広い知識を持つ人物としても描かれます。

彼女の名前の由来はローマ神話の使者と旅人の神であるMercuryであると考えられています。マーキュリーは足が速く、お宝や自分が興味あるものを獲得する能力に長けた神として有名だったので、Makkariのスピードスターとしての力と、お宝を見つけ出す能力は、彼女の名前の由来にぴったりです。

10、キンゴ (KINGO)

(c)Marvel Studios 2021

指からレーザーを発射するという能力を持つキンゴ。チームで最も陽気な性格を持ち、どこかで有名になりたいと思っているという設定であるメンバーです。

彼もドルイグと同様に、神話上の起源もわかっていません。バビロニアにキングというマイナーな神がいましたが、特別な力を持たず、すぐに死んでしまいました。もしかしたら、キンゴが他の仲間たちに比べて、なぜあんなに自信がなく、必死に有名になろうとしているのか、そこにはもしかしたらブラックジョークのようなものがあるのかもしれません。

11、最後に


MARVEL マーベル エターナルズ Wポケットクリアファイル IG-3734 インロック

以上、それぞれの登場人物の能力、性格を神話などにフォーカスして見てきました。このように、現実世界の歴史や神話に着目してみるとさらに面白く見られるのが、マーベル作品の魅力の1つです。

よかったこれを機にさらに考察を発展させてくれる方がいましたら、コメント等お待ちしております。

ではでは!

About the author

衣食住、旅人本に興味がある。アウトプットメインですが読んでいただければありがたいです。

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