こんにちは!
この記事では2021年の11月に発売されました、YOASOBIの英語版アルバム「E-SIDE」に収録されている曲の歌詞の中で日本語に聞こえるけど、実は英語という歌詞の部分をピックアップし解説した記事にしています。
また、一部しっかりと英訳して、解説しています。
そして、実際の海外の反応やネイティブの人は聞き取れるのと言ったことも検証していますので、よかったら見ていってください
では、早速見ていきましょう!
目次は以下のようになっています。
目次
1、asobi心満載!?空耳?その英訳の特徴は?

話題になっているYOASOBIの曲の英語バージョンですが、一体どこが面白いのでしょうか?その最大の特徴は英訳の意味や正確さというよりも、発音により重きをおいているという点です。
個人的に一番素晴らしいなという英訳を具体的に挙げ、どういうことかを説明したいと思います。
代表的な曲の1つである「たぶん」、これは直訳をすれば「Maybe」という風に訳されるかもしてません。
しかし、英訳では「Haven’t(ハブン(トゥ))」という風にたぶんに似た発音かつ、似た意味でもあるような単語が採用されています。
また、「たぶん」の中の歌詞「さよならだ。」という歌詞においては直訳でGoodbyeやSee youと訳すのではなく、「“Sayonarada” = “Saw you not around”(あなたが周りに見えない)」という風に訳すことで、より情緒的に意味をわかってもらいながらも、日本語の曲の持つ独特の雰囲気を損なわないようにしています。
この英訳として成り立っているのに、なぜか日本語に聞こえてしまう。
これがYOASOBIのEnglish verの曲の数々になっています。
では、そのほかにどんな空耳に聞こえるAsobi心満載の英訳があるのでしょうか?
次の章では対応表を使ってみて、その英訳の詳細に迫ります。
2、代表的な英訳
それぞれの曲の中で英語の歌詞が日本語のように聞こえるところをピックアップしました。
日本語、ローマ字、英訳の順番で対応表を作っています。
また、この英訳の素晴らしいところは単語一文字、一文字は正確に歌詞と対応していないけど、文で見るとその意味がなんとなく把握できる遠いう面白い構造になっているので、何文かピックアップして英訳もしてみたいと思います。
では、アルバムの曲順に見ていきましょう!
2−1、 Into the night (夜に駆ける)
日本語 | ローマ字 | 英訳 |
沈むように | Shizumuyouni | Seize a move, you’re on me |
いつだってチックタックと | Itsudatte chiikutakkuto | It’s stuck in “tick-and-tocking” mode |
騒がしい日々に | Sawgashiihibini | Saw what got seen hid beneath |
明けない夜に | Akenaiyoruni | What can “night” for you mean |
変わらない日々に | Kawaranaihibini | Calling to life, hit beneath |
繋いだ手を | Tsunaidatewo | Tonight, don’t ever |
私が興味深いなと思った英訳は
「騒がしい日々に笑えない君に」を
Saw what got seen hid beneath, and louder nights keep beatingと訳しているところです。
直訳をすれば、Saw what got seen hid beneath=見れたものは下に隠れてしまい、
and louder nights keep beating=より大きな夜の鼓動が続いている。
となります。
おそらく『より大きな夜の鼓動』というのは『騒がしい日々』ということでしょう。そして『見れたもの、(つまり君の笑顔)は下に隠れてしまい』が『笑えない君に』を上手に表現していますよね。
多少、語順を逆にしても発音を大事にしながら意味も考察できるようになっている。とても素敵な英訳だと思います。
より、夜に駆けるについて詳しく知りたい人はこちらの記事もお勧めです
2−2、Haven’t(たぶん)
次に個人的に一番素敵な空耳と訳が多いなと思うHaven’t(たぶん)を見ていきたいと思います。
日本語 | ローマ字 | 英訳 |
涙 | Namida | Not enough |
過ごした | Sugosita | Soon go sit up |
残さずに | Nokosazuni | No cold signs to me |
さよならだ | Sayonarada | Saw you’re not around |
と怒涛の空耳ラッシュで始まります。
特に『さよならだ』の訳は冒頭でも述べたように本当に素晴らしい訳だと思います。
その後も
日本語 | ローマ字 | 英訳 |
悪いのは君だ | waruinohakimida | Why do we know you keep me down |
そうだっけ? | Soudakke | So, that’s it? |
僕らは | Bokuraha | But could our |
何回だって | nankaidatte | knot climb up and |
きっと | kitto | keep on |
と言ったように空耳を連発してきます。
私のお勧めの英訳はこの『僕らは何回だってきっと』の表現です。は面白いなと思います。
英訳はBut could our knot climb up and keep on、これを直訳すると『しかし、私たちの結び目は上に登っていくことができるでしょうか? 』となります。
おそらく、私たちの結び目(関係)は上にのぼる(良い方向)に行けるだろうか?
と表現することで、その後の『さよならと共に終わるだけなんだという』元々の危うい関係性を表現しているのだと思います。
2−3、Monster(怪物)
次にBeastersのテーマ曲にもなったMonster(怪物)を紹介していきたいと思います。
余談なんですが、なんでBeastersのテーマ曲にもなってのに、曲のタイトルはBeasterではなくMonsterなのか気になっています。知っている人いたら、この記事のコメント欄にでも残してください。
ちなみに、この曲はBeastersを読んでいるとより深く考察できる歌詞になっていますので、よければそちらもご覧ください。
では、本題の英訳です。
日本語 | ローマ字 | 英訳 |
素晴らしい | subarasii | so what a scene |
乾杯 | kanpai | confine |
クラクラ | Kurakura | cloud a, could an |
本当の(僕は何者) | hontono | Want to know |
2−4、Comet(優しい彗星)
続いて、Comet(優しい彗星)ですが、この曲は他の曲に比べて、空耳や発音に注力しているというよりは歌詞の意味そのものをよりしっかり訳している印象があります。
ただ、1つ気になったポイントあったので紹介します。
それはこの歌詞
『出会い、共に過ごしてきた”ルイ”のない日々』これはWe would meet, and soon, together, spending our time
”Luring” in new days to be
小説やBeastersを読んでいる方にはわかると思うのですが、このルイという単語はとてもこの曲には重要です。
それが英語でも”Luring”としっかり表現されているところに感動を受けました。
このように原作の小説や漫画を読んでいると更に歌詞の奥深さを味わえるのが、YOASOBIのいいところ!
今回、紹介したMonsterとCometは漫画Beastersが元の原作となっていますので、まだ読んだことのない人は是非チェックしてみてください。
今回の英訳はここまで、後半も今後でして行く予定なので、お楽しみに!
3、海外の反応
最後に海外の反応を見ていきましょう。Yoasobiを知らないアメリカとイギリス出身の友人たちに聞いて
3-1、Yoasobiを知らない人の反応
Yoasobiを知らないアメリカとイギリス出身の友人たちにhaven’t(たぶん)聞いてみてもらい意味がわかるか、検証しました。
結果先にお伝えするとわかったのは20%くらいでよくわからないというのが正直な感想のようです。確かに、日本語で小説を読んで、あーそういうことだったのかという風にわかるようになっている曲が多いので、いきなり小説も読まずにしかも崩された英語の意味を理解白というのは難しいのかもしれませんね。
では、次にYoasobiを既に知っているファンの方の反応をYouTubeから抜粋してみてみましょう。
3-2、海外のYoasobiファンからの反応

以下、いくつかYoutubeに上がっている海外からコメントを抜粋して翻訳してみました。
コメント1
Why the lyrics tone is so almost similar to the Japanese ver itself :O
なんで歌詞のトーンがこんなに日本語に似てるんだ:O
コメント2
SAW YOU’RE NOT AROUND IS SUCH A GENIUS WORD PLAY FOR THIS SONG
saw you’re not aroundは、この曲のための天才的な言葉遊びだと思います。
コメント3
Memorized and understood the japanese version and made me sad and immersed every time i listen to it.. And the english version is the same!! The nostalgia of listening to it like it’s the first time
日本語版を暗記して理解し、聴くたびに悲しくなって没頭してしまう…。そして、英語版も同じです!!! 初めて聴いたような懐かしさがある!
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このように意味がわかる人や元からYoasobiの日本語の歌を知っている人にとっては肯定的な意見が多いようですね!
日本語バージョンもそうですが、わかる人にはわかる。噛めば噛むほど足が出てくる。Yoasobiの歌にはそんな良さが詰まっているのではないかと思います。
4、最後に
以上、2021年の11月に発売されました、YOASOBIの英語版アルバム「E-SIDE」に収録されている曲の歌詞の中で日本語に聞こえるけど、実は英語という歌詞の部分をピックアップした記事を書いてきました。
その他、曲の隅々にたくさんの空耳がちらばめられていますし、その英訳と日本語訳を照らし合わしてみると面白い発見がたくさんみられます。
ぜひ、自分のお勧め空耳、英訳をASOBIながら見つけてみてはいかがでしょうか?