経団連グローバルスカッラシップ 留学奨学金 体験記ー面接と対策ー

この記事では経団連グローバルスカッラシップに応募し、合格した者の体験談です。

どのような対策を取ったのか、対策を取った際に参考にしたサイトなどがわかる記事になっていますので、今から受験しようと思っている方は是非ご覧ください。

前回の記事では一次の筆記対策と倍率を示していますので、もしまだご覧になっていない方で興味のある方は見ていただければ嬉しいです。

今回の記事では、一次の通過後の面接でどのようなことが聞かれたのかを具体的に記していますので、参考になれば幸いです。

目次は以下のようになっています。

1、私が応募した際に出した筆記の内容

二次面接では一次選考で提出した書類をもとに面接が行われます。私の面接時もこの書類をもとにした質問が多かったので、ここを読んでいただけるとどんなことが深掘りされて聞かれるのかかが、なんとなく把握できると思います。

以下、私が書類選考の際に書いた内容です。あくまで参考程度にご覧ください。

※あなたが将来、日本企業の国際的な事業を通じて活躍するキャリアを思い描くうえで、あなたが留学中に成し遂げたいことや、習得したいことは何か。 (500文字以内)

私はフィンランドの大学で一年間にわたる木造建築を学ぶプログラムに参加する予定だ。そこで林業や地球環境のことを含めた、幅広い木造建築の知識をこの留学で身に付けたいと思っている。フィンランドは森林面積率1位の森林大国であり、大規模建築にも木材を使用しており、木材利用に積極的だ。また、木材自給率は100%を超え、持続的な林業、木材生産、流通を推進している。一方、日本は森林面積率2位でありながら、木材自給率は30%程である。日本の林業は様々な問題を抱え、厳しい状況にあり、衰退している。

地球環境問題により、木材はカーボンニュートラルな材として価値が見直されている。だが、日本の建築教育は鉄骨、コンクリート造が主であり、木造建築を丁寧に学べるところは少ない。しかし、フィンランドでは大規模木造建築の技術をはじめとする木造建築の先進的な技術を多く学べる。また、先進的な林業の事例も学べ、視野広く木造建築について考えられる。日本が持続的な木材利用を行い環境先進国になるために、それらの知識を習得する。先進的な木造建築の設計者として、持続的な木材利用を推進する研究者としての素養を身につけ、日本企業、社会に貢献したい。

※これまでの学生生活の中で、学業以外の分野で特に力を入れて取り組んだこと。(スポーツ、芸術、学校の委員、クラブ、コミュニティ活動、ボランティア活動等) (500文字以内)

私は学部の4年間、世界各国で貧困層と呼ばれる人々に住居を提供する国際NGO で活動してきた。授業期間は週に一度、現地の言語や社会情勢などについての勉強会を開き、長期休暇は現地に足を運び、施主や現地の大工と共に家を建てた。住居を引き渡すとき、施主は涙ながらに喜んでくれた。あの瞬間の感動が今の私の原動力となっている。 

しかし、インドネシアで木と竹の伝統住居からコンクリートの住居に建て替える計画に参加したとき、ある疑問を覚えた。風通しの良い伝統住居を破壊し、空調設備を整えないまま、蒸し風呂のようになるコンクリートの住居を引き渡したとき、施主は喜んでくれたが、これで良かったのかと思案した。計画管理者にこの疑問を話すと、施主は近代化や富の象徴のために、コンクリートの家を望むこともあると伝えられた。これには先に近代化し、この価値観を形成した先進国にも責任があるかもしれないと考えた。建築はその地の環境を理解せず建てれば、環境に大きく負荷をかけるものになる。快適な住環境、持続的な社会を形成するためにも、この価値観を見直し、環境負荷の少ない材料の可能性を探る必要性に気づいた。この思いの下、上記の留学をする。

以上が私が書いたことになります。これを踏まえ具体的にどのようなことを聞かられたのかを次の章に書きます。

2、面接で聞かれたこと

では、この記事の本題、実際に面接で聞かれたことをここに記します。ここに記すのはあくまで私が聞かれたことです。その面接ごとに質問も恐らくその人、その人の特性に合わせ大きく変えている可能性は大いにありますので、あくまでも参考程度にご覧ください。

聞かれたこと

2ー1、簡単な自己紹介

まず、簡単な自己紹介をしてほしいと言われました。内容的には学んでいること、専攻、留学の目的などを端的に述べたように記憶しています。この自己紹介と書類をもとに深掘りされました。

2ー2、なぜ木を学び始めようと思ったのか

自分の専門をなぜ選んだのかという質問ですね。

2ー3、自分が困難に直面した経験

自分がどんな挑戦してきたかを聞かれてれたのではないかと解釈しました。私は短期留学で経験した苦い思い出を伝えました。

2ー4、それをどのように改善していったか

その壁をどのように乗り越えるかに人間性はでますよね。だからこその質問なのではないかと思います。

2ー5、チームで多人数で何かを成し遂げた経験

これを聞かれたのは意外でした。留学は主に孤独の戦いだと思っていたからです。ただ、経団連の奨学金は合格後に奨学生同士の交流などもあるので、チームワークというのも重要視されるのかもしれません。あくまで、推測の域を出ませんが

2ー6、チームで多人数で何かを成し遂げる過程での困難

これは3番4番と似た流れですね

2ー7、今後の設計士に求められること

ここからはもう少し専門性を深掘りされる質問になっていきました。

2ー8、どのような活動を主体に活動をしていくのか

自分のキャリアをどのように描いているのかですね。

2ー9、ここだけは自分は負けないぞというところ

経団連の奨学金ではある程度の倍率になっているため、やはり自分の色が出せないとダメなのだと思います。自分の強みがわかっている人に奨学金あげたいですもんね。因みに私は自分ではこの質問にはうまく答えられなかったなと思っているので、うまく答えられなかったとしても気に病まず、次に切り替えることが大事だと思います。

3、対策できること

以上が聞かれたことになります。大体、面接時間は20分程度だったかなと記憶していますが、これを踏まえ私なりのアドバイスができればと思います。ここも参考程度に見ていただけたらと思います。

3ー1、自分の書いた内容は覚えておこう

自分が書類審査で書いた内容との不一致があれば、そこにブレが発生してしまい、本当にそれを思っているのか疑われてしまいます。しっかり、自分の軸を持って挑みましょう。

3ー2、自分が書いた書類の一文一文になぜを突きつけておこう

1のステップの次はなぜ、その書類に書いているような行動を行ったのか、結果になったのかを考えておきましょう。面接官の方は行動や結果だけでなく、そこからかいま見える人間性のようなものをチェックしていると思います。だから、こそ自分への理解を深めておくことは損ではないかなと思います。

3ー3、自分の専門性に関する知識とそれを企業の最近のニュースとにつなぎ合わせよう

専門性が聞かれる中で、経団連の奨学金だからこそ、自分の専門が最近のビジネストレンドにマッチしているとつ会えることができるに越したことはないと思います。

3ー4、就活の聞かれるようなことは考えておくといいかも

現在、留学を検討している皆さんはその後に就活を控えている人も多いと思います。就活の前段階だと思ってある程度基本的な質問事項は対策していくと気持ち的に楽ですし、就活の準備にもなって損ないかなと思います。

4、最後に

以上、経団連グローバルスカッラシップに合格するためのアドバイスをしてきました。最後に、面接をうまく自分を見せようとするのではなく、自分を見つめ直し、自分の良いところ、悪いところを正しく理解した上で望むことが最も重要だと思います。

今回、具体的に聞かれたことを書きましたが、こんなこといってしまうとアレですが、それはあくまで表面的な事柄であり、それを発する自分の魅力的なものを磨くのが本質かなと思います。ただ、人事を尽くして天命を待つと言われるように、対策の一部をしてこの記事が参考なれば幸いです。最後まで、読んでいただきありがとうございました。

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衣食住、旅人本に興味がある。アウトプットメインですが読んでいただければありがたいです。

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