北欧留学の建築学生がオススメするストックホルムの建築25選 前半

この記事ではスウェーデンの首都、ストックホルムにある有名な建築を紹介する記事になっています。

古典的な名建築から現代建築まで様々な建築時系列で扱っていますので、建築や都市計画に興味があるよって人はオススメできる記事になっていると思いますので、よければご覧ください。

今回は全3回の第1回目で13世紀から19世紀ごろまでの建築8つを紹介していきます。

後半は19世紀以降の近現代建築を紹介していますので、よろしければそちらもご覧ください。

では早速ですが、ストックホルムの建築の世界に入っていきましょう!

目次は以下のようになります。

1、ストックホルム大聖堂 Storkyrkan 13世紀

The Royal Cathedral - Gamla Stan.JPG
https://en.wikipedia.org/wiki/Storkyrkan

ストックホルム大聖堂(Stockholms domkyrka)、聖ニコラウス教会(Sankt Nikolai kyrka)は、ストックホルムで最も古い教会の1つです。

教会の建設はおそらく13世紀に始まったと考えられています。内部はレンガの柱に支えられた丸天井のホール型教会で、中世後期の外観をよく残しています。しかし、教会の外観は、18世紀に行われた大規模な改修により、バロック様式に統一されています。スウェーデンの宗教改革において、初めてスウェーデン語でミサが行われた場所として重要な役割を果たしました。

2022年の夏は改修中だったので、外観を見たい方はしばらくたってから訪れることをオススメします。

2、リッダーホルム教会 Riddarholmskyrkan 13世紀後半 1520-1592 1835

リッダーホルム教会は、赤レンガで造られた3つの空間からなる教会で、細長く多角形に伸びる聖堂が特徴です。高い西塔は、鋳鉄が剥き出しの尖塔で、しつらわれているデザインがとても特徴的です。教会の周りには、墓が増築されています。最も目を引くのはロココ調の屋根を持つカロリング様式の聖堂ですが、他の聖堂もルネサンス様式のデザインで、教会本来の煉瓦ゴシック様式と対照的です。 内部は多くの墓がありますが、アーチには中世のフレスコ画も保存されており、そのフレスコ画も非常に綺麗です。

3、貴族の館  Riddarhuset 1674年

1641年から1674年にかけて建てられた、スウェーデン騎士団と貴族が所有・管理する宮殿です。1670年代から1866年の代表制改革まで、リダルフス宮殿はスウェーデン貴族の居城でした。

長引く建設期間中、多くの建築家が関わったそうですが、最初に依頼されたのはフランスからの移民であるシモン・ド・ラ・バレ(Simon de la Vallée)でした。 建物は、後期ルネサンス古典様式の建築で、当時のイタリア建築から取り入れたディテールも多くあるそうです。

4、ストックホルム宮殿 Stockholm Palace 1754

ストックホルム宮殿は、スウェーデン国王陛下の公邸で、600以上の部屋があるヨーロッパ最大級の宮殿です。

王宮は一般に公開されており、5つ以上の博物館を見ることができます。宮殿は、1697年に「トレ・クロノール」城が焼失した場所に、18世紀にイタリアン・バロック様式で建てられました。18世紀と19世紀の素晴らしい内装の応接間、クリスティナ女王の銀の玉座があるリクサレン(国賓ホール)、騎士団のホール(Ordenssalarna)などが見どころとして挙げられます。

外観は煉瓦と砂岩でできており、屋根は銅で覆われています。中庭に向かって内側に傾斜していることも特徴の1つです。

王宮には、王室の衣装や鎧を展示した武器庫、戴冠式の馬車、王室の厩舎にあった豪華な馬車などもあります。兵士のパレードや、毎日行われる衛兵の交代式をお見逃しなく。

5、スウェーデン王立歌劇場 1782

ストックホルムのオペラハウスは、建築家カール・フレドリック・アデルクランツの作品で、啓蒙的絶対主義の理想を強く信奉し、芸術好きでしられたグスタフ3世によって発注されできた建築です。

1773年1月18日にカール・ステンボーとエリザベート・オリンによる「テティスとフィーレ」が初演されたスウェーデン王立歌劇場。これはスウェーデン語で上演された最初のオペラであった。

しかし、オペラハウス自体がオープンしたのは1782年で、19世紀末に改築されるまで1世紀にわたって使用されました。

現在でも使われでおり、公演の観客として訪れることもできますし、ガイドツアーに参加することもできます。ガイドツアーでは、舞台裏や王室の部屋、オーケストラピットを覗くことができます。スウェーデンのオペラの魅力的な歴史を学び、現在の舞台裏の様子を垣間見ることができます。

6、スウェーデン国立美術館 Swedish Nationalmuseum 1792

ストックホルムに新しい王立美物館を建設するプロジェクトストックホルム王立美物館は、完成までに12年、内装工事にさらに3年を要する、当時の最も大きな建設工事の一つでした。建物の設計はドイツの建築家フリードリヒ・アウグスト・シュテューラー、内装はスウェーデンの建築家フレドリック・ヴィルヘルム・ショランダーが担当しました。

現在の建物は、北イタリアのルネサンス建築にヒントを得ているそうです。比較的閉鎖的な外観とは対照的な最上階の展示室へと続く巨大な階段が支配する広々とした内部がこの建築の大きな特徴です。

7、スカンセン Skansen 1891

スウェーデンのストックホルムにあるユールゴーデン島(Djurgården)にある、最も古い野外博物館と動物園です。1891年10月11日、工業時代以前のスウェーデン各地の生活様式を紹介するため、Artur Hazelius(1833-1901)によって開館されました。

スカンセンという名称は、他の野外博物館や歴史的建造物のコレクションを指す名詞としても使われており、この博物館が語源なのかもしれませんね。

施設時代はとても大きく、回るのに少なくとも半日は必要かなと思います。

お子さんがいらっしゃる方はここで一日遊びながら、学こともできます。

8、リクスダーゲン連邦政府庁舎 Riksdag 1905

スウェーデンの国会議事堂、Riksdagは1897年から1905年にかけて建設され、1889年に行われた新国会議事堂の設計コンペでAron Johanssonが当選しました。

開業と同時に、リッダーホルメン(島)の旧国会議事堂(Gamla Riksdagshuset)に取って代わられた。

2棟の建物は元々、1棟目に直方体の議会、2棟に半円形の国立銀行を収容するために建てられたものであったため、建物の方角によって全く異なる様子を見せてくれるところがこの建築の大きな特徴です。

9、最後に

以上、ここまででストックホルムの最も古く荘厳な建物の1つであるストックホルム大聖堂から、近代政府の建物であるスウェーデンの国会議事堂、Riksdagが建てられるまでの見てきました。

イタリアに大きな影響を受けながらも19世紀ごろになってくると自分たちのアイデンティティ、ナショナリティを探し求めて建築の旅にでている様子がなんとなく汲み取れて個人的にはとても面白い建築ばかりでした。

後半はその自国で建築を発展させるんだという気概が感じられる建築をたくさん紹介していきますので、よろしければ、そちらもご覧ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

ではでは。

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衣食住、旅人本に興味がある。アウトプットメインですが読んでいただければありがたいです。

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